はじめに
普段ニュースでよく聞く「円安」「円高」や「デフレ」「インフレ」について簡単に解説します。
1.円安と円高
円安とは、日本円の相対的な価値が他の通貨に対して低下した状態を指します。すなわち、一定量の日本円で交換できる外国通貨の量が少なくなります。
円安になると、輸出企業には利益が上がる可能性が全般的高まります。なぜなら、外国通貨での売上が日本円に換算すると増えるからです。
一方、円高とは日本円の価値が他の通貨に対して高まった状態を指します。つまり、一定量の日本円で交換できる外国通貨の量が増えます。逆に輸入が増えると、輸入品の価格が下がり、消費者はその恩恵を受ける可能性があります。
分かりやすい例として
現在のレートが1ドル100円とした時に、
1ドル101円だと、円安になった
1ドル99円だと、円高になった
というような言い方をします。
2.デフレとインフレ
デフレは一般的に物価が全体的に下がる状態を指します。
これは消費者にとっては物品やサービスが安くなるという利点がありますが、企業の収益性が低下する可能性があり、結果として経済全体が停滞する恐れがあります。
一方、インフレは物価が全体的に上昇する現象を指します。
インフレが進行すると、貨幣の価値が下がるため、同じ金額では以前よりも少ない物品やサービスを購入することになります。
しかし、適度なインフレは経済の活動を刺激し、新たな雇用を生む要因となります。
3.円高・円安とデフレ・インフレの関係
通常、円高は輸入競争力を向上させ、輸入物価を下げる影響を与えるため、デフレ性の圧力を生み出します。逆に円安は輸出競争力を向上させ、輸出が増え、内国の物価が上昇しやすいため、インフレ性の圧力を生み出します。
ただし、これはあくまで一部の要素に過ぎず、通貨の価値や物価は中央銀行の政策、経済の成長率、EMP(雇用、物価、生産)など、多くの要因によって影響を受けます。
これらのテーマは一見複雑に見えますが、日常生活やビジネスにおいて重要な要素であることは間違いありません。
これらの基本的な理解を深め、更に詳しい知識を身につけることで、個々の経済的な判断や経済全体の動向を理解する手助けとなるでしょう。
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